住宅ローンの変動金利の動向は?今後はどうなる?

公開日:2023/07/21

住宅ローンを組むときに、固定金利にするか、変動金利にするかで悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。金利が変わらない固定金利と違い、変動金利は返済額にも変化があるので注意が必要です。そこで今回は、そもそも変動金利とはどういうものなのかをはじめ、変動金利の動向、今後の予測など幅広く解説します。

住宅ローンの変動金利とは

住宅ローンには、固定金利と変動金利の2つの金利タイプがあります。どちらを選ぶかによって総支払額に違いが生じるため、経済状況や景気判断を含めて慎重に検討することが重要です。

固定金利

固定金利は、借入開始時から一定期間金利が変わらず維持される「固定金利期間選択型」と、借入開始時からローン完済までずっと金利が変わらない「全期間固定金利型」があります。

固定金利期間選択型では、3・5・10・20年などの期間が選択され、その後に再度固定金利を選択するか、変動金利に変更するかを選択できるのです。

固定金利は変動金利に比べて金利が高めに設定されていますが、ローンの返済額が金利の変動に影響されないため、返済計画を立てやすく未払い利息が発生するリスクもありません。そのため、少々金利が高くても安定性を重視する方には固定金利が適しています

変動金利

変動金利は固定金利よりも金利が低く設定されているため、金利が上昇しない限りは固定金利よりも支払額が低くなります。ただし、常に金利の上昇リスクを抱えているため、安定した返済計画を立てることが難しい側面があるでしょう。

金利の上下を頻繁にチェックできるだけでなく、もし金利が上昇しても対応できる資金力をもっている場合には、変動金利が適しているといえます。

変動金利は定期的に金利が見直される

変動金利は金融市場などの状況に応じて、各金融機関が5年ごとに金利の見直しを行います。そのため、返済額も5年ごとに変わるのです。5年ルールのおかげで金利の上がり下がりがすぐに返済額に影響するわけではありませんが、常に金利は気にしておく必要があります。

また、ローンを契約する時点での金利にも注視しましょう。たとえば金利が低い時期に契約をするなら、今後金利が上がったときのことを考えて固定金利を選ぶほうがよいです。

逆に金利が高い時期に契約をするなら、今後金利が下がることを考えて変動金利を選んだほうがよい場合もあります。もし金利の動向が読みにくい時期なら、一度、短期間の固定金利にしておいて市場の動向を見るのもひとつの方法です。

住宅ローンの変動金利の動向

過去20年ほどの変動金利は、ほぼ横ばいで推移しており、大きな変化は見られていません。多くの金融機関では、0.3%〜0.4%台の低金利状態が続いています。

市場金利は上昇傾向にあるものの、日本銀行が金利操作を行っていることや、過去の世界的な経済危機、たとえばリーマンショックなどにおいても国内の住宅ローンの変動金利はほとんど変化しなかったことから、現時点では急激に金利が上昇する可能性は低いと考えられているのです。

これらの要因により、住宅ローンを検討する際には比較的安定した金利水準を見込むことができるかもしれません。ただし、経済や金融市場は変動するものであり、将来の金利動向を完全に予測することは難しいです。

したがって、変動金利を選択する場合でも、将来のリスクを考慮して返済計画を立てましょう。金利の推移を見ながら、将来の金融状況や自身の経済的な状況をよく考慮し、住宅ローンの金利タイプを選択する際には慎重な判断を行うことが賢明です。

金利に関する専門家のアドバイスや金融機関の担当者との相談も役立つでしょう。

住宅ローン変動金利の未来予測

住宅ローンを変動金利で組もうとしている人にとって、将来的に変動金利の動向は気になるでしょう。変動金利の動きを読むためには、日本銀行の政策によって影響を受ける市場金利と、各金融機関の引き下げ幅に注目する必要があります。

日本銀行は景気回復のために金利を引き下げ、マイナス金利などの施策も実施してきました。さらに、コロナ禍の影響もあり、現在でも金利は低い水準のまま維持されています。長期金利については引き上げる方向に動きつつありますが、景気への悪影響を懸念して急激な金利の上昇は考えにくいとされているのです。

また、金融機関にとって、個人向けの住宅ローンは重要な金融商品であり、競争が激しい状況にあります。金利を引き下げることで、ほかの金融機関との差をつけようとする動きも見られるのです。これらの要因から、変動金利は今後もしばらく低金利状態が続くと予想されます。

しかしながら、金利は多くの要因によって変化するものであり、将来の動向を完全に予測することは難しいです。現在の低金利がいつまで続くのかも正確には分かりません。安易に「どうせ低金利が続くだろうから」と変動金利を選択することはリスクをともないます。

将来の金利上昇に対応できない場合、返済に苦労する可能性もあるでしょう。変動金利を選択する場合は、リスクやデメリットを理解し、将来の金利動向に備えてある程度余裕をもった資金計画を立てることが重要です。

まとめ

住宅ローンの金利タイプを選ぶ際には、それぞれの特徴を理解し、自身に合った選択を慎重に検討しましょう。住宅ローンは家計において重要な割合を占めるものであり、無理な返済によって生活に支障をきたすこともあるので、注意が必要です。

とくに、変動金利は将来的な金利上昇のリスクを抱えているため、常に市場の動向を把握する必要があります。それでも変動金利を選ぶ場合、そのメリットも多いです。長期的な返済計画を立て、リスクに備えましょう。

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