
住宅ローンとは、自分たちが住む住宅を購入するための資金を借りることができる金融商品を指します。住宅ローンは数千万単位で借り入れする場合が多いため、利用の際には、住宅ローンの仕組みを理解しておくことが重要です。今回は、そんな住宅ローンを借り換える際の注意点や後悔しないためのポイントを解説していきます。
住宅ローンの借り換えで押さえておきたいポイント
住宅ローンの借り換えは、メリットが多いのでお得といわれています。しかし、ただ借り換えればいいというわけではなく、借り換えの際には、押さえておくべきポイントがあるのです。こちらでは、そんな借り入れで押さえておきたいポイントを解説します。
目的を明確にしておく
住宅ローンを借り換えようと考えているなら、借り換える目的を明確にしておくことが重要です。「金利の引き下げでローンの返済額を減らしたい」「固定金利から変動金利に変更したい」など、人それぞれ借り換える目的は変わってくるでしょう。
そのため、その目的によって、選ぶべき商品というものが変わってきます。借り換える際は、あらかじめ目的を明確にしておくことが重要になってくるわけです。たとえば、住宅ローンの返済額を減らしたい場合は、金利が低い銀行を調べておいて、借り換えた時にシミュレーションしておくとよいでしょう。
また、違う銀行で団信やサービスを受けたい場合もあるでしょう。団信や付帯のサービスは金融機関によって大きく異なってくるため、団信の内容が自分の理想に合った充実している金融機関を選ぶことが重要です。
また、最初は変動金利に設定していたのを、将来の金利上昇に備えて固定金利に変更したい場合なども、変動金利と固定金利、将来的にどちらがお得なのかをシミュレーションしてから借り換えるのがポイント。このように自分の目的を明確にして、その目的に合った借り換えをしておきましょう。
住宅ローンの乗り換え先選びで失敗しないための注意点
次に、住宅ローンの乗り換え先選びで失敗しないための注意点について紹介していきます。借り換えの際には、下記で紹介している注意点を頭に入れておきましょう。
諸費用を考えておく
住宅ローンは金利にばかり目がいきがちですが、諸費用などがかかるというのも注意点のひとつとなってきます。諸費用が高くて、資金不足に陥ってしまったり、毎月の返済額は減ったが諸費用が思ったよりもかかってしまったりして、総支払額が以前より高くなってしまっては元も子もありません。
そのため、金利だけでなく、諸費用もそれぞれの金融機関で比較していくことが重要になってきます。
金利の上昇
乗り換えで選択した金利タイプによっては、以前よりも住宅ローンの返済額が高くなってしまうケースがあるので、注意が必要です。たとえば、変動金利から固定金利に変更すると金利が高くなる可能性があります。対策としては、繰り上げ返済をこまめにして、毎月の返済額の負担を軽減していくのがおすすめです。
条件によっては住宅ローン控除を受けられなくなる可能性がある
借り換えの条件によっては、住宅ローン控除が受けられなくなる可能性があります。そのため、住宅ローン控除を受けられる要件を満たして、必ず借り換え後も控除を受けられる条件かを確認しておきましょう。
住宅ローンの借り換え審査を申し込むときの注意点
最後に住宅ローンの借り換え審査を申し込むときの注意点について説明していきます。住宅ローンは、借り換えの際にも審査が必要となってきます。借り換え前は、下記での注意点をよく確認しておきましょう。
健康状態に注意
自分の健康状態というのは、審査時に一番注意するべき点といえるでしょう。多くの金融機関では、借り換えの条件として団信の加入を義務付けています。過去3年以内に大きな怪我や通院歴がある方は、団信に加入できずに乗り換えができない可能性があるのです。
年齢を重ねていくと以前と健康状態も変わってくるので、借り換え審査前に自分の健康状態や入院、通院歴などをよく確認しておきましょう。
返済負担率に注意
住宅ローン以外にも、自動車ローンやカードローンなどのほかの借入が多い方は注意が必要です。ほかの借入が多いと、返済負担率が高くなり、審査に落ちやすくなってしまいます。
審査を通りやすくするためには、ほかのローンを完済しておくことが対策となるのです。そのためには、頭金をある程度用意しておくことも重要だと、よく覚えておきましょう。
まとめ
今回は、住宅ローンを借り換える際の注意点や押さえておくべきポイントなどをご紹介しました。住宅ローンの借り換えはタイミングが非常に大事になってきます。現在は、変動金利が過去最低の水準となっていますが、いつ金利が上昇するかわからないので、金利の動きもチェックしておくのが大事なポイントです。
そして、自分のローン残高や残年数もよく考えて、うまく毎月の返済額の負担を減らしていきましょう。住宅ローンを借り換えたいけど不安という方は、ぜひ今回紹介した記事を参考にしながら、さまざまな金融機関で比較やシミュレーションして、住宅ローンの借り換えを叶えてください。